こんにちは管理人のみつまめです。
もうおなじみの山上信吾氏は、40年にわたり外務省で外交の第一線を歩み、世界各地の国際情勢を肌で見てこられた外交のスペシャリストだ。
外交官としての最後の任地では、駐オーストラリア特命全権大使を務め、退官後はその豊富な外交経験をもとに数多くの著書を出版されている。
そして何より、忖度することなく、歯に衣着せぬ発言で日本外交の現状や問題点を鋭く指摘する姿勢が魅力だ。
山上信吾氏は、みつまめが今、もっとも注目している外交評論家の一人である。
その外交官チャンネル~山上信吾10minutes~で紹介された「流れる星は生きている」著者:藤原てい
を早速手に入れ読了した。
この夏、ぜひ皆さんに、このお盆に読んでほしい一冊だと思った。
1945年(昭和20年)8月、広島、長崎への原爆投下、そして終戦。
終戦という歴史の大きな転換点の陰で、名もなき多くの人々が、生きるために壮絶な日々を送っていた。
藤原ていさんも、その一人だった。
昭和20年8月9日、ソ連参戦の夜、満州新京の観象台官舎、何がそうさせたのかわからなかった突然の夫と引き裂かれた妻と愛児3人の、言語に絶する脱出劇がここから始まった。
敗戦下の悲運に耐えて生き抜いた一人の女性、いや母親の、苦難と愛情の厳粛なノンフィクションの記録が綴られている。
夫、新田次郎氏に作家として立つことを決心させた壮絶なドラマがこの1冊にまとめられていた。
食べるものも満足にない。
安心して眠る場所もない。
明日、生きていられる保証さえない。
それでも母親として、子どもたちを守り、生きて日本へ帰らなければならない。
戦争に翻弄された一人の女性と家族の「壮絶な生きた記録」だった。
『流れる星は生きている』を読み終えると、今の私たちにとって当たり前になっている「家族と一緒に食卓を囲むこと」「安心して眠ること」「明日の予定を考えられること」つまり普通の日常生活が、どれほど尊いものなのか幸せなのかを、あらためて考えさせられた。
そして何より胸を打つのは、絶望的な状況の中でも、3人の子どもを守り抜こうとする母の強さだった。
戦争を実際に経験した方々が少なくなっていく今だからこそ、その記憶を本という形で次の世代へ受け継いでいくことには、大きな意味がある。
今年のお盆。
ご先祖を偲び、亡くなられた方々に思いを寄せるこの時期に、少しだけ時間をつくって、是非この本を開いてみていただきたい。
今のあらゆることがありがたく、自分は幸せだときっと気づかされる、涙あふれる一冊なるはずだ!

流れる星は生きている (中公文庫 Biblio 20世紀) [ 藤原 てい ] 価格:990円 |
★是非手にして欲しい一冊だよ~・・・
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