こんにちは管理人のみつまめです。
~なぜ拉致問題は、これほど長く解決しないのか~
北朝鮮に拉致された横田めぐみさんが、10月5日で62歳になる報道を目にした。
13歳だった少女が62歳になる。
あまりにも、あまりにも長い年月が流れてしまっていることに胸が痛く、言葉を失う。
1977年11月15日、新潟市で中学1年生だっためぐみさんは、学校からの帰宅途中に姿を消した。
それから、まもなく49年が経つ。。
そして母・横田早紀江さんは90歳になった。
早紀江さんは、62歳の誕生日を迎える娘に対して、
「必ず帰って来られると信じて倒れないで頑張ってください」
との思いを語っている。
みつまめはいつもこの言葉を聞くと、どうしても一つの疑問が浮かぶ。
なぜ、これほど長い間、拉致問題は解決しないのか。
日本政府は、いったい何をしているのか。
と言わざるを得ない。
2002年の日朝首脳会談で北朝鮮は日本人拉致を認め、謝罪し、その後5人の拉致被害者が帰国した。
現在、日本政府が認定している拉致被害者は17人である。しかし5人の帰国以降、他の被害者について日本政府が納得できる説明は得られていないという。
2014年には「ストックホルム合意」が結ばれた。
北朝鮮は拉致被害者を含むすべての日本人について包括的・全面的な調査を行うことを約束し、日本側も独自制裁の一部を解除した。
「今度こそ動くのではないか」
そう期待した人も多かったはずだ。
ところが具体的な調査結果が示されないまま、2016年、北朝鮮は調査の全面中止と特別調査委員会の解体を一方的に宣言した。その後、具体的な進展は見られていない。
北朝鮮を信じてはいけない。
では、なぜ動かないのか。
ここからは、事実として断定するのではなく、みつまめの勝手な解釈で考えられる理由をいくつか挙げてみた。
第一に、日本側だけでは、現在の拉致被害者の所在や安否を確認できないという、極めて大きな壁があるのではないか。
相手は北朝鮮である。
日本の警察が現地へ入り、捜索することなどできない。
北朝鮮が情報を出さなければ、日本側から真相に迫ることには大きな限界がある。
実際、北朝鮮が過去に横田めぐみさんのものとして提出した「遺骨」について、日本政府はDNA鑑定の結果、別人のDNAが検出されたとしている。
つまり、北朝鮮から提供される情報そのものについても、日本側は慎重に検証しなければならない。
第二に、北朝鮮にとって拉致問題が、日本との交渉材料になっている可能性である。
日本政府は拉致だけではなく、核・ミサイル問題なども含めて諸懸案を包括的に解決するという方針を掲げている。
一方、日本には経済制裁や国交正常化、その先の経済協力など、北朝鮮が関心を持ち得るカードがある。
だからこそ拉致問題は、人道問題でありながら、外交・安全保障をめぐる複雑な交渉の中に組み込まれてしまっているのではないだろうか。
第三に、北朝鮮側にとって、拉致の全容を明らかにすること自体が極めて都合の悪い問題なのではないか、という疑問である。
誰が命令したのか、何人が拉致されたのか、何の目的だったのか、現在どこにいるのか。
そのすべてが明らかになれば、国家として行われた行為の実態や責任の所在まで問われる可能性がある。
北朝鮮が2002年に拉致そのものを認めたことは大きな転換点だった。
しかし、「拉致を認める」ことと「すべての真相を明らかにする」ことは同じではない。
ここに、この問題の根深さがあるように思えてならない。
そして第四に、みつまめが最も歯がゆく感じるのが、日本には北朝鮮に決断させるだけの有効な外交カードがどれほど残されているのかという問題である。
制裁を強めれば北朝鮮が態度を硬化させる可能性がある。
制裁を緩めれば、「譲歩だけを与えるのではないか」という批判が出る。
対話を呼び掛けても相手が応じなければ交渉は始まらない。
圧力だけでも動かない、対話だけでも動かない、ここに拉致外交の難しさがある。
だからといって、「仕方がない」で済ませてはならない。。
そして時折感じてしまう疑問がある。
日本は何か北朝鮮に弱みでも握られているのか。
もちろん、そのような事実を裏付ける証拠があるわけではない。
これはあくまでも、あまりにも長く事態が動かないことから生まれる疑問だ。
しかし、そう疑いたくなってしまうほど、時間だけが過ぎてきたのも事実ではないだろうか。
政府が水面下で何をしているのか、外交交渉である以上、すべてを国民に公開できないことも理解できる。
それでも結果が出なければ、家族にとって「交渉しています」という言葉だけでは救いにならない。
拉致問題には、ほかの外交問題とは決定的に違うものがある。
時間である。
領土問題なら、何十年後であっても交渉を続けられるかもしれない。
しかし拉致被害者と家族には人生がある。
年齢を重ねる、親は老いる、
残された時間は刻一刻と少なくなっていく。
早紀江さんは90歳、そしてめぐみさんは62歳。
この二つの年齢こそが、拉致問題に「いつか解決すればいい」という考えが許されない理由だと思う。
日本政府が何もしていないとは思わない。
しかし、結果として、めぐみさんは帰ってきていない。
多くの拉致被害者についても帰国は実現していない。
この現実から目を背けてはいけない。
「最重要課題」という言葉を何度繰り返しても、それだけでは家族の時間を取り戻すことはできない。
必要なのは結果だ。
外交ルート、第三国との連携、情報収集、首脳外交、使えるあらゆる手段を使って、もう一度、突破口を探さなければならない。
そして私たち社会も、この問題を「昔の事件」にしてはいけない。
何回でも繰り返す。
13歳だった少女が62歳になる。
母親は90歳になった。
めぐみさん。
どうか生きていてほしい。
そして一日も早く日本の土を踏み、90歳になったお母さんと抱き合える日が来てほしい。
その願いを「願い」のままで終わらせてはいけない。
なぜ解決できないのかを問い続けること。
そして、解決するまで日本という国が決して諦めないこと。
横田めぐみさん62歳の誕生日を前に、改めてそう強く思う。

★いつか必ず、一刻も早い解決を願うばかりだ・・・。






